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by uniconlabo

参考・KJ法の概略

 KJ法は、よく、ブレーンストーミング(BS法)と似ていると言われる。一部は当てはまるが、全体像は相当異なる。
 似ている部分は、自由闊達な発言を期待しているという点である。BS法では、各自が、奇想天外な発想や意見などを示すことで従来の枠を超えた結論を導き出そうとする。

 KJ法も、全員参加の自由な発言を前提としているが、出た意見をグルーピングあるいはカテゴライズする手法(「ネットづくり」)が大きく異なる。この手法は、課題を明確にし、それにもとづいて解決策を模索するというテーマの場合、より大きな効果が期待できる。

 「全員参加の自由な発言」を促すため、KJ法では、他者の意見をまずは受け容れる、という考え方がベースになっている。異なる見解がある場合には、まず受け容れた後、改めて自らの意見を発することを前提にしている。この討議では、「意見を出し合う」ことが目的であり、「意見の正否、妥当性を議論する場ではない」ことを参加者は強く認識しておく必要がある。このプロセスを経ないと、最後の「まとめ」が実り多いものとはならず、形式的あるいは模範解答的なものに陥りがちであることに留意したい。
by uniconlabo | 2012-05-21 00:00 | 大学経営・大学改革