トピックです。


by uniconlabo

2012.08.28.今春の卒業生 進路厳しく

  新聞各紙が、文科省の学校基本調査の速報値
  
  http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/24/08/1324860.

  をもとに今春の大卒者(約56万人)の進路の「厳しさ」を記事にしている。

  日経は第一面で「新卒ニート3万人」と大きく扱い、朝日は社会面で、「進路未定・非正規2割超」とそれぞれウェイト付けは異なる。
  整理すると、「正規社員」が60.0%、朝日の書く、「進路未定・非正規2割超」の内訳は、「就職も進学もしていない人」15.5%(この内、「休職中8.85%、いわゆる「ニート」6.01%=これが3万3000人超となり日経のトップ見出しになっている)、「契約・派遣社員」3.9%、「アルバイト」3.5%となる(進学者は13.8%)。
  基本的に長引く不況の影響があることは言うまでもないが、少し中期的にみると、新就業人口に占める大卒者の割合といった視点からの吟味も必要なのではないか。
 産業構造が「脱工業化」「知識産業化」と言われて久しいが、その変化で、「高卒ではない大卒でなくてはならない業種・職種」がどの程度拡大したのか。大学進学者の増大カーブと同じレベルへ変化していなければ「理論的には」かつての大卒者と同様の就職市場を期待するのは困難、ということになりはしないか。
 もちろん、進学率20%時代とは様変わりした職種・業種・雇用条件のもとに就職している学生が増えていることも確かだ。しかし、根本のところで「大学を卒業した(する)以上は、それに”見合った”仕事を」という思いが払しょくしきれていないのではないか、学生本人もさることながら、かつてよりはるかに進路決定に影響力のある親、とくに母親に。
  この種のデータが発表されるたびに、「一人でもいいから大卒者が来てくれれば」と口にする知人の言葉を思い出し、いつも「違和感」を感じている。
[PR]
by uniconlabo | 2012-08-29 00:01 | 記事紹介