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by uniconlabo

 「3大学不認可」のあとさき

  大山鳴動して・・・・3大学「認可」事件のあとさき

 11月初めに起きた文科大臣の「3大学不認可」問題については、当初すべてのマスコミのトーンは「ご乱心」「それみたことか」、「予想通り」「(前歴と同じ)暴走、ちゃぶ台返し」一色に染まっていた。
 大臣の「言い分」は、「大学の数が多すぎる」「(設置審の)運営に問題がある」といったものだったが、コメントを寄せた“識者”(正確には、コメントを取り上げられた人々)の発言は、大臣の身から出たさびともいえるが「素人が思いつきで言ってもらっちゃ困る」「順序を踏まえて到達した結論を冒涜するものだ」などいった非難囂囂に終始していた。
 ところが、「嵐」が去って「確かに大学は多すぎるじゃないの?」「最近の大学のレベルはひどい」といった「庶民の声」が聞こえ出すと、途端にマスコミに登場する“識者”の顔触れが変わって、「(外国と比べ、人口比で)本当に多すぎるのか」「問題は大学の質の保証にある」などの論調が中心になってきた。

 いまさら、おきまりの「マスコミの手のひら返し」に反応する気はないが、次の点を挙げておきたい。

 1)認可に至るプロセス(認可前から施設が建設され、「一定の」PRも認められる=「不認可とされるケース 
  は極めてまれ」と言われている、という「事実」に関し、「受け手側」に立ってみて、認可サイドとして説明責   任が果たせているか否か
   (「大学関係者」「設置審議関係者」「ジャーナリズム」が、原子力「ムラ」と似た構造になっていないか)

 2)「大学の数」については、2008年9月に文科大臣が中教審に対し「中長期的な大学教育の在り方につい  て」を諮問し、「議論していただきたい論点の例」として「人口減少局面において、大学の自主的な入学定員  の見直し又は学部・学科等の再編・縮小等を促す仕組みの導入の是非についてどう考えるか」が取り上げ  られていることと、近来の「認可」実態は整合しているのかどうか
 
 3)「大学の質保証」については、すでに2002年8月の中教審答申「大学の質の保証に係る新たなシステム  の構築について」および2010年7月の日本学術会議回答「大学教育の分野別質保証の在り方について」  があり、「今更の議論」は不要であること。

   後半2点は、大学人の「議論好き」だが「実行は遅い」典型例として指摘されてもやむをえまい。社会、世  間の大学(関係者)に対する批判の「空気」は、こうしたことが土壌にあると考えるべきではなかろうか。

   「頭の上を風が通り過ぎて」しばらくしてまた”大山鳴動”することが繰り返されないようにしたいものだ。
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by uniconlabo | 2012-12-08 16:03 | Close-up Now